1Jun
一般的な愛犬の症状で多いと言われているストレスや食べ過ぎ、誤飲などによる下痢。便がおかしいと感じても「明日になれば治るだろう」と、治療を遅らせてはいませんか。
症状が軽くても数日繰り返すと脱水症状を引き起こし徐々に体力を奪っていきます。また、急性の下痢には重要な病が隠れていることもあり抵抗力の低い子犬や老犬は、命に関わる危険もあるのです。下痢以外に嘔吐などもあり、ぐったりしている場合は迷わず動物病院へ。
出血性胃腸炎
あきらかにいつもと違う悪臭を伴った血便が出る場合、出血性胃腸炎の可能性もあります。おう吐も伴い脱水症状を引き起こすことも。
出血性胃腸炎は原因が特定できない場合もあり、昨日まで元気に駆け回っていた愛犬の体調が、翌日に急変するという例も。また、小型犬がかかりやすいと言われており、治療が遅れて症状が進行すると命に関わる危険もあります。
回虫症
内臓の寄生虫でもっとも多いとされており、母犬の体内にいる時に感染している場合が多く、おう吐や下痢、進行した場合けいれんなどの神経症状を引き起こす場合も。感染した犬の便を食べてしまうなどで感染する危険もあります。
治療は駆虫薬の投与が一般的です。子犬時に食糞をさせないしつけと、多頭飼いの場合普段はケージを分けるなどして食糞を防止しましょう。また、愛犬のケージやハウスを清潔に保ち、トイレをこまめに掃除するなど飼育環境を整えておくと良いですね。
分離不安
慣れない環境に置かれたときや、飼い主が長期不在時のストレスから下痢や嘔吐の症状を起こす場合もあります。飼い主さん以外の人でも親しくできるようなしつけや、外的要因にもストレスを感じにくいトレーニングを日ごろから行うと良いでしょう。
他に症状がなくても便がおかしいと思った時は、動物病院に便をビニール袋などに入れ持参し、検査してもらいましょう。良い状態の便と比較してもらうことで愛犬の健康状態がわかり、重大な病気の予防にもなります。
ぜひかかりつけの動物病院で一度検査をしてもらってはいかがでしょうか。