12Jul
長毛種の代名詞ともいえ、歴史も古く「猫の王様」と呼ばれるペルシャは、多くの猫種に交配され血が受け継がれています。
大変豊かな被毛は首周りと尻尾に特に多く、その美しい姿を維持する為にもグルーミングが大切です。
長毛種の猫がかかりやすい病気として、「毛球症」があります。
毛づくろいの際に飲み込んでしまった毛が、お腹に溜まってしまい、排出できない場合、手術が必要な場合もありますので、こまめにブラッシングをしてあげる必要があります。
また、ペルシャは、魅力の一つでもありますが、鼻が低く潰れたような独特のマズル(鼻口部分)を有しているため、目の病気にかかりやすい猫種なのです。
まず遺伝性の病気として「網膜変性症」があります。
この病気は、猫では希な病気と言われていますが、網膜が変性(萎縮)し、物が見えにくくなり、進行すると失明してしまう病気です。
後天性で栄養不足が原因でに発症した場合は、食事の改善で病気の進行を抑えることができますが、遺伝性の場合、進行を抑えることができない病気です。
他にも、目と鼻が近いため通常涙が鼻へと通る管(鼻涙管)が圧迫され、鼻から流れず目から涙が溢れてしまう「流涙症」になったり、目のレンズの役割を持つ水晶体が白く濁る「白内障」にも注意が必要です。
ペルシャの場合、白内障も先天性の持って生まれた病気の場合があります。
もう一つ、ペルシャ系の猫がかかりやすい病気が「多発性嚢胞腎」です。
遺伝性の疾患で、腎臓に水の入った袋状の病変ができ次第に大きくなり腎臓を圧迫し機能を低下させます。
血液をろ過したり、尿を作る重要な臓器ですので、慢性の腎不全に進行した場合命に係わるので、早めに発見してあげたい病気です。